CHUBBY

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茶日

  • 2021.02.20

    空間づくりの話

     

    これまでに何度か、新規店舗の内装や

    リニューアルなどをお手伝いさせて頂いたことがある。

     

    もちろん、内装のプロではないが、

    CHUBBYも茶日も可能な限り内装は、自分の手を使ってきたし、

    技術的に、工期的に難しい場合はプロにお願いしてきた。

     

    昨年も12月にオープンした、経堂の「ことこ茶店」という

    お茶屋さんの内装をお手伝いさせてもらった。

     

    ボクはお店をつくる際は、基本的に

    そのお店で働く人と一緒に手を動かしたいと思っている。

     

    どんな些細な部分でも構わないし、

    未経験でも不得意でも関係ない。

     

    自ら手を加えた内装は

    驚くほど愛しく思えるし、

    日々、気を配る時間が増えていく。

     

    自然と気配りの行き届いた空間になっていくし、

    徐々に店主の色に近づいた空気感が生まれ、

    それが温もりとして空間を駆け巡る。

     

    一緒につくり上げていく過程においても

    ちょっとしたトラブルや事故は付き物で

    そんなひとつひとつが

    モノや空間のストーリーとなっていき、

    お客さんとの間のコミュニケーションとなる。

     

    そうしてようやく空間は形を成し、

    その場所独特の佇まいが生まれる。

     

    内装は、人それぞれ好みの分かれるものだけれど、

    良い佇まいのお店は様々な色があっていい。

     

    そんな場所がこれからも増えていくと嬉しいし、

    自分もそこに携わっていけたら幸せだ。

     

    空間に大切なのはストーリー。

     

     

     

     

     

  • 2021.02.12

    音楽=ライブになる

     

    展示会以外でのCHUBBYでの取り組みとして

    ライブがある。

    住宅地のため、音量や頻度など制限はあるものの

    近所のご協力を得て、

    数々のライブをつくってきた。

     

    残念ながら、このようなご時世なので

    昨年の3月から、まともなライブは開催できていないけれど。

     

    理想とする景色は、

    ふらっと寄った大好きな店で

    たまたま聴こえてきた生の音に感動した

    という出会い。

     

    情報が摂取しやすくなった時代は良い部分も多いが、

    未知のものや偶然に飛び込むことが少なくなった気がする。

     

    目的を持って好きなミュージシャンのライブに行くことも

    とても素敵なことだが、

    好きなお店や人を通して、出会った新たな衝撃は格別だ。

     

    YouTubeなどで無料で音楽に触れる機会が増え、

    CDも以前ほど売れなくなり、

    悲観的に捉えられている部分もあるが、

    ボクは良い側面もあると思っている。

     

    こんな時期だから尚更、

    画面越しや音源だけの音楽では

    何かとても物足りない。

     

    音源ってのは

    新たな音楽に触れるきっかけとなるか、

    生で味わった体験を呼び起こすものとして

    位置付けしてもいいのではないか。

     

    それが無料で提供されることによって

    より多くの人に届き、

    聴いた皆さんが「生を味わいたい!」と思ってもらえるような

    環境が望ましい。

     

    心震えるような感動や

    心穏やかにする安らぎは

    ナマでしか味わえない。

     

    ナマの破壊力に勝るものはない。

     

    昨年末、タイミングよく、

    国技館で開催された、ギタージャンボリーを観に行った。

    久しぶりの生のライブ。

    戦友の渾身のステージは、昨年の一年分のモヤモヤを

    完全に払拭してくれた。

     

    音楽も作品も空間も人も

    ナマに触れてほしい。

    ナマに触れることで、心を震わす機会を

    もっともっと日常に取り込んでほしい。

    それが豊かに生きる1番の方法だ。

     

     

    日常が戻ったら、

    必ず聴きたいライブがある。

     

    それはとても幸せなことだ。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 2021.02.10

    絵(作品)と飲食店の関係③

     

    「好きなことは仕事にするな」

    昔ほどではないけれど、

    この言葉は今もなくならない。

     

    それだけ、好きなことを仕事にしたり、

    自分で道を切り開こうとしている人には

    困難が待ち受けているという証拠だ。

     

    でもさ、人生において

    仕事は切り離して考えることはできないし、

    日々の時間の大半を仕事に費やす人たちも多いわけだから

    出来るだけ好きなことをしていたいと思うのは当然。

     

    だからこそ、好きなことをして生きていきたいと思う人を

    応援していくことが大切だと思うし、

    そういう環境を整えていくことが未来を広げていくと思う。

     

    CHUBBYでの展示を決める際に

    作品の質を優先順位の1位には設定していない。

     

    CHUBBYの雰囲気に合うかどうかを

    気にしてくださる方も多いが、

    最も重要なのは、CHUBBYで開催する意味があるか。

    ということ。

     

    つまりは、応援し合う関係が構築できるかという話。

    それは、店と作家という関係だけでなく、

    店と作家、作家とお客さん、店とお客さんの3つの関係が

    等しく成り立つかどうか。成り立たせようとしているかどうか。

     

    絵を買うという行動を定着させることはここ日本において

    難しい行為だとされてきた。

     

    でもその場を長年続けてきた、ボクが気付いたことは

    日本人は、「この人を応援したい」と思ったときに

    惜しみなく情熱を注ぐことができるということ。

     

    これは日本人の美徳であり、素晴らしい感情だと思う。

    応援したいと思うような関係を築くことが

    その道で生きるチャンスを増やしてくれる。

     

    そして応援される側は受け取るだけでなく、

    応援してくれた方々にも

    心の豊かさや感動、刺激といったものでお返しをする。

     

    その相互の関係を持続していくことで

    絵が売れるようになり、

    その場に奇跡が起こっていくのだと思う。

     

    まさにそれが、この現代において取り組むべき課題で

    共存する世の中をどうつくっていくかということ。

     

    飲食店は、お客さんの顔が見えるので

    その関係がわかりやすい。

    だからこそ、この関係を他業種にも広げていくことで

    好きなことを仕事にできる人を増やしていきたい。

     

    現在、飲食店を含め、

    作品展を行なっている場も増えてきたことは

    非常に嬉しく思うし、

    様々な場所で、この関係が生まれていってほしいなと思う。

     

    展示をする側はその関係性を見極めて

    自分のスタイルに合った場を選びながら、

    素晴らしい空間を創り続けていただきたい。

     

    CHUBBYも新たな出会いを含め、

    これからの空間づくりを楽しみにしている。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 2021.02.07

    絵(作品)と飲食店の関係②

     

    日本にあるギャラリーや美術館は

    元々、興味がある人が集まるようになっている。

     

    それでも昔に比べると、

    今は間口がかなり広がった方だと思う。

     

    場所により、役割は様々だが、

    うちの場合は、「ゼロをイチにする」役割を目指している。

     

    実際にほぼ興味のなかった人たちが

    CHUBBYで過ごす時間を重ねることにより、

    自然と目を向けたり、作品に向き合う姿を見てきたし、

    「初めて絵を買いました」

    という奇跡の瞬間に何度も立ち会ってきた。

     

    代田橋という各駅停車の駅で

    人通りの少ない(ほぼない)お店で

    ここまで作品が売れるようになったのは

    持続した小さなアプローチの成果だと思う。

     

    一度、作品を購入していただいた方は

    絵を購入する喜びや

    作品を自分の家に飾るという豊かさを

    手にすることができるので

    「気に入った作品は購入するものだ」という

    価値観が根付いていく。

     

    CHUBBYで「イチ」になった価値観は

    どこかの場所で、2にも100にもなるに違いない。

     

    小さな小さなアクションかもしれないが

    こんなことでしか変えていけないものもあると思う。

     

    そんなアクションに応えてくれた、

    一人一人の満足気な表情が

    日々のモチベーションを生んでくれている。

     

    ちなみにボクはアートの世界に明るくない。

    美大を卒業したわけでもないし、

    美術史を勉強したこともない。

     

    だからアートの世界をどうしたいとか、

    アートとは何かなんてさっぱりわからないけれど、

    わざわざ、代田橋まで観に来てくださる方に

    驚きと観に来て良かったと思ってもらえるような

    空間づくりをいつも目指している。

     

    展示を続けているのも

    アート界の貢献ではなく、

    「好きなことで生きていく人」を

    増やしたい、応援したいと思っている。

     

    仕事を選んでいく選択肢はもっとあってもいいと思う。

    本気で国民全員が個人事業主になればいいと思っている。

     

    それはボクの独立時の経験から得た気持ち。

     

    次はそんな話。

     

     

     

     

     

     

     

  • 2021.02.06

    絵(作品)と飲食店の関係①

     

    CHUBBYは15年前のオープン当初から展示を続けている。

    最初の数年は2週間ごとに。

    その後、期間は基本的に4週間に。

    2年前に展示スペースを拡張した。

     

    そのシステムは徐々に手を加えてきたものの、

    絵画だけでなく、写真やアクセサリー、古道具、器、靴、

    洋服、テキスタイル、立体物等、様々なジャンルの展示を

    開催してきた。

     

    当初、掲げてきた目標は

    「アートを日常へ」

     

    ボクはCHUBBYを開業する前、

    2年ほど、ロンドンのギャラリーで働かせてもらっていた。

    そこで見た景色は

    わざわざ、作品を観に行くのではなく、

    日常において作品に触れる機会が多いという景色。

     

    ギャラリーも堅苦しいものでなく、

    子供が遊びにきたり、老人が休憩する場所でもあった。

     

    有名、無名に関係なく、

    まるでスーパーで野菜を買うかのように

    当たり前に作品を購入していく姿があった。

     

    そんな土壌があるからこそ、

    自分の得意とすることや好きなことで生きていくことを

    目指す人が生まれ、育ちやすい環境があるのだと気付いた。

     

    日本でその土壌を築いていくためにどうすればいいか。

    その一つの答えが「絵と飲食店の関係」だった。

     

    コーヒーを一杯。お酒に立ち寄る。

    友人と食事。

    そんな日常に作品に触れる機会があれば、

    敷居も下がる。

     

    絵を購入するということは

    ある種、奇跡のような行為だけれど、

    日常の景色を変えていくことで

    小さなアプローチになるかもしれない。

     

    そんなはじまり。

     

     

    つづく

     

  • 2021.02.04

    CHUBBYの変化②

     

    そして、スタッフの卒業など

    様々なタイミングが重なり、

    思い切った方向転換をしました。

     

    全ての料理の提供をやめ、

    昼も夜も、カフェとお酒のみ。

     

    飲食店として、展示があり、ライブがある。

    という立ち位置から、

    「飲食店+ギャラリー+ライブスペース」

    という全てが横並びの関係へ。

     

    展示や企画に関して言えば、

    内容や規模的に飲食店ではできなかったことが

    できるようになりました。

     

    ライブでは、CHUBBYのご飯が定番でしたが、

    様々な料理人とコラボできる機会も増えました。

     

    基本的にすべてのオペレーションを一人で行っていますが、

    必要であれば、その場限りのチームを組める、

    機動力が生まれたのも一つの楽しみです。

     

    「CHUBBYの料理が大好きでした」

    そんな声が今でも聞こえてきて嬉しく思いますが、

     

    今のように、

    顔の見える関係でこの場が存在すること、

    CHUBBYの商品は

    ○ここで過ごす時間であること

    ○この場で生まれる体験であること

    のようなお金を軸とした物差しに捉われないものが

    これからのボクらに暮らしに

    大切なことではないかと思います。

     

    人との繋がりがなくては

    個人の成長も心の豊かさも何も生まれないと

    信じています。

     

    全国にあるこのような場が

    少しでも増え、長く続いていくように

    自分自身も店主として、一人のお客として

    日々を過ごしていきたいです。

     

    まだまだ可能性のあるこの空間。

    CHUBBYのこの先に

    ボクが最も期待をしているのかもしれません。

     

     

     

     

     

     

     

  • 2021.01.30

    CHUBBYの変化①

     

    口頭ではお話していますが、

    SNSでもあまり詳しく書けなかったので

    今のCHUBBYに至るまでのことを

    お話しておこうと思います。

     

    長くなるかもしれないので2回にわけて。

     

    今、現在のバー業態をメインとした形になって

    まもなく2年が経ちます。

     

    「最高のレストラン」を目指した、CHUBBYを14年、

    茶日を9年近く続けてきて、

    思い切った方向転換を約2年前にしました。

     

    結論から言いますと、

    あの時、思い切った方向転換をしなければ、

    このコロナ禍の中で、すでになくなっていただろうなと

    思います。

     

    人が集まる飲食店をベースに

    展示があり、ライブがあり、ワークショップがあり。

    自分の住む街に他所から友を呼べる場所があり、

    旅行の際には寄ってみようと目指せる場所であること。

    そして何より、「人生のきっかけ」になる場を

    創ることを目的にCHUBBYは生まれました。

     

    その5年後に隣街に茶日をつくり、

    活動の場が広がりました。

     

    展示やライブで新たな出会いを広げ、

    お客さんと一緒に畑仕事に出かけたり、

    地方のイベントに出店したりと

    単なる飲食店を超えた、人とのつながりの場を

    つくってきました。

     

    それでも続けていけばいくほど、

    現実と理想のギャップは広がっていくばかりでした。

    いつからか、やりたいことを具現化していく時間よりも

    売上がいくらか。

    ランチを何食売ったか。

    原価率はいくらか。

    そんなことばかりが頭をぐるぐる。

     

    もちろん、社員のために

    会社を成長させていかなければならないし、

    より給料を支払っていくためには当然のことなのですが、

    この「当たり前」がずっと違和感でした。

    つまりは経営者の資質が足りなかったのでしょう。

     

    1日に100人、1000人来るお店よりも

    誰か1人にとんでもなく刺さるお店を目指したい。

     

    これまで通り、展示やライブという多様性を持ちつつも

    何を売るのか、何を与えてくれる場所なのかを

    自分にも周囲にも明確にしていく、

    抜本的な改革がこの泥沼から抜け出す唯一の策でした。

     

    続く。

     

     

     

     

     

     

  • 2021.01.27

    緊急事態宣言。

     

    折角なので現在の状況について思うことを書くことにした。

     

    飲食店は報道通り、一律の協力金により

    様々な不公平を生み出してはいるが、

    慣れない昼業態やテイクアウト、デリバリーと

    なんとか変化を受け入れ、もがいているところも多い。

     

    今後も少なからず、この時代の変化を受け入れ、

    この進化というべきなのかわからない状況が加速していくと思う。

     

    でもさ、そもそもそんなことをしたくて

    飲食店を始めた人ってそんなに多くないと思う。

     

    人との出会いやそこで生まれる会話、笑顔が見たくて

    始めたんじゃない?

     

    ボクらの特権は、時代がどんなにネット社会になっても

    人と人との間で交わされるコミュニケーションから

    生まれる宝のような瞬間に幾度となく立ち会えること。

     

    そしてその場所を守ることで

    きっと人間社会の中で失われてはならないものを

    守り抜く使命のようなものを勝手に背負っている。

     

    不要不急から生まれるものこそ豊かさだと思う。

     

    これからも加速していく変化の時代。

    何が原点かを忘れずに変わり続けなければならない。

     

    ドキドキワクワクする場所こそ

    飲食店だ。

     

     

     

     

     

  • 2021.01.25

    2021年。

     

    2021年は、2度目の緊急事態宣言からスタートした。

    ボクたちが信念を持ってやってきたことは

    不要不急とされ、自分の持ち場も奪われつつある。

     

    あれやこれやと考える時間も増え、

    この貴重な時間をどう過ごすべきかで日々、葛藤している。

     

    そんなわけで、ブログでも書いてみることにした。

    SNSではなく、あえてブログにしてみた。

     

    その昔、

    Leave Wordというブログをせっせと更新していたから、

    約10年ぶり。

     

    CHUBBYの初期の頃から、

    Leave Wordという、「言葉を残す」という造語までつくって

    若い頃のギラギラした使命感みたいなものをまといつつ、

    自らの発信の先に未来を築けると信じて

    言葉を振り絞っていた気がする。

     

    今は少し力を抜いて

    頭の中を割と明確に言葉にしてみようと思う。

     

    どこまで続くのかわからないけれど、

    もしこの場にたどり着いて頂けたら

    嬉しく思います。

     

     

     

     

     

     

  • 2016.06.23

    2016 参議院選挙

     

    みなさん、なんのために仕事していますか。

     

    なんのために日々を重ねていますか。

     

    生活のため。

    自分のため。

    家族のため。

     

    そりゃそうです。

    そうしなければ各々の場で暮らしていくことすらできやしない。

     

    将来を危惧しているようで

    足元を見ているだけで精一杯。

     

    けれど、それこそが美徳だってボクらは小さいことから

    教えられてきていて。

    それだけをチカラの源に誰しも一生懸命に頑張っている。

     

    でも、思いません?

    これじゃいつまで経っても変わらない。

     

    この足元しか見ることのできない状況を変えていかなければならない。

     

    お店ってなんのためにやるのか。

    音楽ってなんのためにあるのか。

    絵って、映画って、写真って、、、

     

    政治を持ち込むとか持ち込まないとかそんな話じゃなくて

    自分たちが今、日々取り組んでいくこと自体がすべてではなくて

    それを道具としてなにを目指していくか、

    どんなビジョンに向けて進んでいるのか。

     

    もしそのビジョンが達成されたときに

    誰が笑顔になるのか。

    自分たちの子ども世代、子孫、

    100年後、200年後に何が残せているのか。

     

    壮大なテーマのように聞こえるけれど、

    守っていかなければならないもの、

    残すべき事柄は自分たちの身近にたくさんある。

     

    「自分だけの人生」の少し先にある世界を

    どこまで想像することができるか。

     

    そこを創造していくからこそ、ボクらの表現は

    輝きを放つと思う。

     

    今一度、ボクらが成長するチャンスがここにあり、

    もしかしたら、それが最後になってしまう機会かもしれない。

     

    2016参議院選挙、始まっています。

    7月10日まで、多くの声に耳を傾けてみて下さい。

     

     

     

     

     

     

  • 2015.08.31

    10周年終了。

     

    CHUBBY10周年、終わりました。

    引き続き頭の中は冷却期間ですが

    現実は動いていきますから。

     

    期間中、何度もお話しましたが、

    飲食店がライブというカタチで周年を迎えること

    一週間も通常営業をお休みするということ

    様々、異例の中での周年でしたが、

     

    「これまで」の10年よりも「これから」の何かを

    創造できる日々になればいいなと思っていたし、

    何より、ご来場頂く皆様、関わって下さる皆様にとって

    生涯刻まれる瞬間を少しでも味わって頂ければいいなと

    通過点としての周年ではなく、集大成としての日々を

    つくりたくて取り組んできました。

     

    ライブを創る場としての店のクオリティーは

    もちろん満足のいくものではなく、

    お店、演者、その場に立ち会う皆様の三者が

    各々独立し、同じ熱量でもって交わることしか、

    究極のナマは成立しないと言い続けてきましたが、

    この集大成の場でも演者や皆様のチカラに

    甘えてばかりの日々でした。

     

    それでも演者の皆様の表現力、受付の際の皆様の

    目の輝き、終了後の皆様の笑顔と表情。

    そのすべてのおかげで、CHUBBYの空間は

    なんとも贅沢な空気感に包まれていました。

     

    こんな贅沢な1週間を同じ場所で味わえることなど

    もちろん過去にはなくて、

    すべてのライブ、打ち上げ、この日々を通して

    考えたこと学んだことも多く、

    これから数日で様々な人と言葉を少しずつ交わしながら

    「これから」が生まれてくればいいなと思っています。

     

    店もライブも徹底的にイイモノをつくりたい。

    樽木くんの言葉を借りると確かに

    これから先もずっと未完成のままなのだけど、

    今は変わらないものを求めることよりも

    この頭の中にある景色を少しでも具現化するために

    変わり続けていくことを選びたい。

     

    この1週間が皆様にとって記憶に残る瞬間に

    なっていればこれ以上の幸せはありません。

     

    たくさんのお祝い、お言葉、お立ち会い、

    心からありがとうございました。

     

    高野寛さん/宮川剛さん/飯田さん/おおはた雄一さん/

    坂村さん/都倉達弥さん(左官)/マキちゃん/

    water water camel/近藤康平さん/とんちピクルスさん/

    zerokichiさん/sketch大下くん/one life一生/

    yanbaruユリちゃん&カオリン/渡辺シュンスケさん/

    よっしーさん/出町さん/ううじんさん/安宅浩司さん/

    アンドウケンジロウさん/mountsugarアリサさん/

    オオタユキさん/樽木栄一郎さん/天野さん/優河さん/

    ワイン食堂久/創造の森/coffon/土圭屋/

    shoot(カメラマン)&キャリー/千々岩友美さん(カメラマン)

     

    そしてお集り頂いた皆様。

     

    10年間、そしてこの1週間も支え続けてくれたCHUBBY常連組。

     

    遠くから見守って下さった皆様。

     

    本当にありがとうございました。

    感謝です。

     

    最後に。

    最終日に話したことを記しておきます。

     

    お店に対しても、ライブに対しても、社会、政治に対しても

    お客様意識でいること、大勢の中のひとりでいること。

    その時代は終わったと思っています。

     

    ひとりひとりがすでにステージに立っています。

    ひとりのチカラは偉大です。

    その偉大さに気付くことが、

    よい店を生むことにツナガリ、よい音楽を広め、

    より街をツクリ、子どもや孫の世代にまともな社会を

    残せることに繋がると信じております。

     

    この1週間のような日々が日本中のどの街でも

    当たり前に盛大に行われることを願っています。

     

    イベントの写真はCHUBBYのFBページでご覧頂けます。

     

     

     

  • 2015.07.12

    ‘ナマ’をつくる

     

    10周年イベントに向けて

    ライブに行く機会を増やしている。

     

    過去の経験を踏まえても

    最近の流れを見ていても

    ライブをつくるということと

    飲食店をつくるということは

    よく似ている気がする。

     

    当たり前のことだが

    飲食店も音楽も絵も演劇も

    すべて‘ナマ’を大事にしなければならないステージにきている。

     

    いい‘ナマ’とは何か。

     

    ‘ナマ’とはカタチあるものだけでなく、

    空気感全体をつくりあげることが最も重要となるため

     

    いい‘ナマ’を創るために最低限、必要なことは

    演者、お客様、スタッフ、関わる人すべてが

    同じ熱量で同じ時間をともに過ごすことが求められる。

     

    誰もが‘受け取る’だけでなく、互いに‘与える’関係性が

    必要になる。

     

    ステージに立つ側、

    ライブであればミュージシャン、

    飲食店であればスタッフも

     

    ただ、楽しかった。

    ただ、美味しかった。

     

    そんなものだけに満足するべきではない。

    それだけでは間もなく飽きられる。

     

    その先になにがあるのか。

    衝撃や感動を発生させるにはどうすればいいのか。

    そこを追求するに尽きる。

     

    飲食業界よりも音楽業界のほうが

    ずっと先に進んでいるような気がしていて、

    ‘ナマ’のライブを重要視している方々が増えた。

     

    だからこそ、その‘ナマ’の時間を共有する人たちは

    重要な一端を担っていることをもっと自覚しなければならないし、

     

    ただの演出ではない、

    ライブ感のある‘ナマ’の飲食店とは何なのか。

    「ただ美味しかった」だけではない、飲食店とは何なのか。

    それを飲食業界に関わる人たちもそこを利用する方々も

    ともに追求していくことが必要なんだと思う。

     

     

     

     

  • 2015.01.10

    2015年

     

    旧年中は誠にありがとうございました。

    本年も何卒宜しくお願い致します。

     

    2015年夏、CHUBBYは10周年を迎えます。

    またひとつ大きく深呼吸をして

    気を引き締めつつこの一年に望みたいと思います。

     

    10周年に関してはまた改めてご報告致します。

    本年もCHUBBYを宜しくお願いします。

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 2014.03.11

    2014.3.11

     

    3年前の今日、

    CAFEを続けてきたことの無力を痛感した。

     

    笑顔を生むことも楽しむための外食をすることも

    酒を飲むことですら不謹慎とされ

     

    自分の守るべき人に対しても無力だった。

     

     

    それでも3年後の今日までCAFEを続けてきた。

     

    今日も当たり前のように何気ない会話で笑えること

    助けが必要な人に強く手を差し出すこと

     

    そんな景色をひとつひとつ重ね続けて

    いつか大きな真っ当な流れを取り戻したい。

     

    つながる や きずな という言葉ではなく

    目に見える個人と個人の間の中に

    それは生まれるものだ。

     

    それが生まれる場所がCAFEであっても良いと思う。

     

    意思は無力を微力にする。

     

     

     

     

     

     

  • 2013.09.27

    ううじん 2nd アルバムプロジェクト 

     

    ものづくり。

     

    言葉だけひろうと

    作家やアーティストを思い浮かべますが、

     

    ボクの言う「ものづくり」とは

    決してクリエイティブだとかお洒落だとか

    そういった分野のものではなくて

     

    どんな仕事、生き方をしているひとも

    無意識に関わっていることだと思っています。

     

    すべての人が

    作り手であり、選び手であり、受け手であると。

     

    ものをつくる。

    モノ、ヒト、コト、クウカン、ジカン。

     

    その一方で

    ものを選ぶ、買う、消費する。

     

    規模の大きい、小さいはあるけれど

    それぞれを交換しあう。

     

    そこでの「想い」と「想い」が

    可能な限り等価交換であればいいなと思います。

     

    それこそがものを生む価値であり、

    つくり続けていくための唯一無二の手段であると思います。

     

     

    本日よりCHUBBYに

    大切な箱が仲間入りしました。

     

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    信頼する「ううじん」というひとりのうたい手が

    はじめた企画、

    ううじん 2nd アルバムプロジェクト

     

    CHUBBYは最後まで皆さんの先頭に立って、

    このプロジェクトを応援したいと思います。

     

    詳しくはううじんのHPをご覧下さい。

     

    予定されているLIFTでのライブには

    CHUBBYも酒場としてお邪魔します。

     

     

    最後に、

    このプロジェクトを立ち上げるにあたり、

    数ヶ月前にううじんに届けたメッセージを

    記載します。

     

     

     

    **************************************************************

     

    伝えたい 応援したい
    支えたいな 支えられてるな

     

    感謝を届けたい
    今の自分になにか出来ることはないか

     

    わたしは うたう きく

     

    見えぬ何者かに放り出されたものではなく
    未だ見ぬ誰か もしくは 目の前のひとりに
    届けたい気持ち カタチにしたい想い

     

    ボクはその想いと想いの仲介人として
    ううじんのひとつのアルバムをきっかけに
    シンプルな仕組みが生まれればいいなと思っています

     

    ううじんの新たなアルバムを
    待っているひと 期待しているひとが
    まだカタチのないアルバムを購入する

     

    その代金がすべて新しいアルバムの制作費となり
    みんなの想いを受けて ううじんは制作に向き合う

     

    それぞれの想いを組んだひとつの作品が生まれ
    手元に届き いつまでも残る

     

    ボクは自分の生活を今より少しだけ豊かにするために
    ううじんのアルバムが欲しいと思う
    ただそれだけなのです

     

    すべてのモノづくりがこうであればいいなと
    わずかな願いを込めて

     

    **************************************************************

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 2013.07.24

     

    カフェとは何か。

     

    いや、カフェを通して

    何をしていくかのお話。(7/24現在)

     

    食料品の問題、

    これからの農業の問題、

    放射能の問題、

    環境問題、

    子どもたちの未来のためへの問題。

     

    今、すぐに取り組んでも

    遅いくらいの問題が目の前に積み重なっている。

    どどどっと。

     

    それ以外にも

    これは変だなと思う日常の問題が

    ボクらの生活には密着にマトワリツイている。

     

    税金のシステム、若い世代への不安、

    絵や音楽などの表現の世界でのこと。

     

    負の連鎖がいろんなところで発動中。

    ぐるぐると。

     

    ドデカい問題に対しては

    みんなが同じ方向を向くことによって

    専門家が集い、日本の総力を結集しなければ

    手遅れになる。もうなっている気配はあるけど。

     

     

    じゃ、ボクらはなにをやるか。

    カフェはこれからどういう場所であるべきか。

     

    問題を解決したり、回避したり。

    そのためには正確な情報が必要なわけで。

     

    それがなければ危機感も生まれないし、

    「動」の意思が育たない。

     

    テレビや新聞が偏った一方通行のメディアになってしまった今、

    必要なのは対話を重視したメディアであり、

    必要な人に必要な情報を届けられるのがメディアと呼ばれるべきだ。

     

    なにを信じればいい。

    どうやったら真実が見つかるのか。

    伝えたい真実が伝わらない。

    受け取りたい声が埋もれている。

     

    SNSも普及し、使い方によっては便利になった。

    でもSNSだけではまだ不十分だった。

     

     

    ボクらのカフェはメディアになりたい。

    対話と対話で成立するメディアになりたい。

     

    それぞれが持つ正義の

    重なる部分と異なる部分を

    掘り下げていきたい。

     

    無関心から思うへ。

    思うから考えるへ。

    考えるから動くへ。

     

    そんなコミュニケーションが

    形成するメディアでありたい。

     

    年齢や立場に関わらず、

    「話し合う」ことができる場に。

     

     

    メディア、学校、企業では

    できないことがカフェにある。

     

     

    ひとりひとりが考え、動ける世の中へ。

     

     

     

  • 2013.06.24

    箸のお話

     

    CHUBBY、茶日で使用している箸についてのお話を。

     

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    大分県産の竹を使用し、

    すべて手作業で作製された竹箸です。

     

    良質な竹は日本にとって貴重な財産ですが、

    きちんとした伐採を繰り返さなければ、

    良質な竹を維持出来ません。

     

    コンスタントな竹製品の作製、販売、使用の

    サイクルが日本の財産を守り続けていくのです。

     

    また、この箸は

    塗料や薬品を一切使用せず、

    口の中に入れるものとして

    安全と安心とともに

    末永く使用出来ます。

     

    愛着のある箸での食事は

    食の豊かさを広げます。

     

     

     

     

     

     

  • 2013.01.14

     

    2013 START

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    新たなCHUBBY、はじめます。